前沢 S様邸 現在は仕上げ工事まで進んでいますが、内装の個性的な板張りや造作がたくさんあるので、造作工事の現場レポートをさせていただきます。

ロフトの階段設置。上り始めの2段は片側ひな壇、3段目以降は箱型階段ですが、吹き抜けに設けた階段なので、開放感を失わないよう手摺の高さを階段を創りながら決めていきます。

シューズクロークの天壁は唐松の羽目板張り。
入隅や窓廻りの見切り材の小ささにも着目です。

和室の天井にも板張り。レッドシダーの突板です。
玄関収納の羽目板から印象がかわり、和室としての上品さが印象にのこります。

解体する前、母屋で使われていた欄間や床柱も和室造作の中に取り入れています。

洗面化粧台も造作です。
水掛かりになり易いカウンター部分はタモの集成材で製作しています。

玄関・LDK・ロフトが一体の大空間。構造上抜けない柱も集成材で化粧。

次回、仕上げ工事…
ですが…
内部下地の石膏ボード、ブルーとピンクの2種類が使われています。

2種類の違い、ご存知でしょうか?
ピンクの石膏ボードは『ハイクリンボード』と言って、シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドを吸着し、さらに無害な物質に分解します。

対するブルーの石膏ボード。こちらは『ハイクリンスカットボード』と言って、ハイクリンボード同様ホルムアルデヒド吸着分解の機能に加えて、調湿(吸放湿)機能を持っています。
湿度が高い時には湿気を吸収し、湿度が低い時には放出して、室内を安定した湿度に調節してくれる優れものです。

ピンクの石膏ボードは内部の壁天井に、
ブルーの石膏ボードは外周面に使い分けています。

ちなみに、この調湿機能やホルムアルデヒド吸着分解機能、
いずれも通気性のある仕上げ材でなければその効果を十分に発揮することができません。
また、弊社で標準仕様としている呼吸するSuHa仕様とするためにも、通気性のある仕上げが重要となります。

S様邸も木質の羽目板や通気性クロスなどSuHa仕様で選定して頂きました。
そして、5月23日・24日の2日間、S様からご厚意を頂き、完成見学会開催が決定しました。
呼吸する家の快適さを是非ご体感ください。