仕上げ工事・器具付け完了後、お引渡しに先立って気密検査を実施しました。

測定の結果、相当隙間面積 C値は0.35㎠/㎡
隙間特性値(1≦n≦2)は1.5 でした。

因みに、この隙間特性値(n)は隙間の状態を表す数値となります。
傾向として、大きな穴がある場合には“2”に近い数値となり、小さな穴が分散している場合は“1”に近い数値で、隙間の大きさや隙間が単体なのか分散なのか、施工精度を確認する指標になります。

建物の隙間を穴の開いたバケツに例えるとより理解が深まると思いますので、イラストを作成してみました。
バケツ・・・建物
バケツの穴・・・隙間
バケツの中の水・・・冷暖房で使用するエネルギー(冷暖房のランニングコスト)

穴が大きいと、中の水がたくさん漏れ出してしまいます。
建物で言うと、隙間が大きいことで、いくら空調で温度を一定に保とうとしても隙間から熱が屋内外へ移動する為、冷暖房の光熱費に大きく影響を与えてしまいます。

この隙間の測定は、建物仕上がった段階で検査をします。
測定の結果、隙間が大きかったから手直し…とは簡単にはいきません。
工事中の気密処理、見えなくなる部分も正確に施工することで得られる性能です。

建物の躯体的な部分以外にも開口部や外部に貫通する設備の製品上、少なからず隙間が発生してしまいます。
その隙間を最小限に抑えるようできる限りの調整を施し、品質上問題ないという自信をもってお引渡しをさせていただいています。

お引渡しの最後に、神棚の天井に施主様のお孫さんの毛筆「空」「雲」を貼らせていただきました。

末永い健康で快適な暮らしを心よりお祈り申し上げます。