上棟してから4週目を迎える水沢T様邸。
外観パースに近づいていく様子を日々UPしようかと目論んでいましたが、仮設足場のメッシュシートで被われた為に敢え無く断念。

ですが、棟上げをしてから外周を防水・遮熱シートで被うまでは長い日数を要しない為、外部の変化(工事の進み具合は)外壁張りが始まらない限り、あまり大きく感じられません。

因みに、屋根野地板を張り終えると、即座に外壁面の耐力面材張りが始まります。

耐力面材を張り進めながら、防水・遮熱シートでぐるぐると被っていくので、大きな変化としてはサッシや玄関ドアが取り付けられ、以降は、防水テープ処理など、細かい作業になるので工事の進捗が分かりにくくなっていくのです。

サッシ取付・換気口・バルコニードレン・細部の防水テープ処理など…

外部からは一時の間にしか目視できない耐力面材MOISS(モイス) TMですが、この耐力面材を『モイス』という素材に佐藤工務店がなぜ拘るのか…?
今日はモイスの性能と魅力をご説明したいと思います。

モイスは ケイ酸質、石灰質材料、補強繊維、バーミキュライトを主成分とした自然素材のみで構成された無機系素材です。
日本の伝統的な家屋は木・土・草(紙)といった自然の恵みで作られており、四季による変動の激しい気候で空調設備のない時代でも快適だったのは、素材が呼吸することで空気質を改善していたから。
モイスは伝統の家づくりの知恵に学び、『蔵』のような環境を現代の居住空間にもたらしてくれる建材です。

また、建物の躯体を支えているのもモイスです。
地震や台風によって建物に生じる力を負担しているのは、柱や梁ではなく耐力壁と言われる部分です。代表的な耐力壁は「筋交い」ですが、佐藤工務店では、外周部に耐力壁モイスと中通り(内部の間仕切り)に筋交いを組み合わせています。

筋交いたすき掛け倍率:3.0倍、構造用合板倍率:2.5倍

耐力壁の強さを『壁倍率』の数値で表します。
モイスの壁倍率は3.8倍で、面材耐力壁の中でも高い倍率を取得できるので、壁の面積を少なくすることが可能になり、窓を広くとるなどプランの自由度がUPします。

無機系材料だからこその強さとして、『耐火性』『防蟻性』もあります。

他にもモイスは、優れた調湿性を持っています。高湿度になると湿気を外部に排出し、壁内部の結露・カビの発生・木材の腐食を抑制し、建物の寿命を延ばします。

施工現場では大なり小なり必ず出る端材ですが、端材もゴミにはなりません。
モイスの端材は大小関わらず一切合切を保管しています。

モイスの持つ調湿性を生かし、端材を専用の調湿袋に入れ、リフォーム現場等の床下調湿材として有効活用しています。

↑過去のリフォーム現場:床下調湿材モイス(端材を再利用)

多機能性を持ち、余すことなく使えるMOISS TM
『家にも環境にも優しい素材=人に優しい素材』

今日の日記の文言や写真だけでは伝えきれないですが、
今週・来週開催の完成見学会にて
モイスを使った建物をご体感いただければと思います。