江刺A様邸では月曜日から大工工事が始まりました。

建て方の状況をUPする前に、先日の大工日記で『基礎の一体打ちの件(くだり)』がありましたのでせっかくなので、先に基礎周りを確認してみましょう。

基礎の外周部、立上り部分。
2回打ちだと継ぎ目ができますが、一体打ちの基礎は継ぎ目がなく綺麗に仕上がっています。

さらに、長期優良住宅の『維持管理対策等級3』についてですが、
これは、給排水管など専用配管を更新(劣化等の際に入れ替える)する際に基礎を傷めずに行えるよう対策をした建物が該当します。

基礎貫通部にさや管を埋め込み、基礎等の外力が直接給排水管に影響せず、
かつ、配管の更新時にはさや管でスリーブを確保している為、基礎を傷めずに容易に配管の抜き差しができるよう配慮が必要になります。

屋外から屋内へ床下の配管がある程度完了し、いよいよ大工工事です。
基礎に土台を乗せる前に、『基礎パッキン』を配置します。
ねこ土台とも言いますが、この基礎パッキンがあることで、床下の換気口を確保し、床下の湿気・カビの発生・シロアリを防ぎます。
家の3大天敵は換気をすることで防衛することができます。

↑換気のイメージ

浴室は床下(ユニットバスの下)までが断熱エリアに入るので、気密パッキンを敷き、屋内とみなし断熱と気密を確保します。
玄関土間も同様です。

土台敷きの翌日、2階床組まで進みました。

さらに翌日(本日)、2階柱・小屋組みまで進み、無事上棟しました。

~補足~
建物や建築会社によって換気口の形状が異なります。
基礎の外回りに設けてある開口も換気口です。