外周部の断熱・気密処理、ボード張りを終え、フローリングを張っていきます。
1階は無垢のレッドパインのフローリング、2階は遮音材+突板フローリングで張分けています。

玄関巾木は旧家屋の大黒柱を再利用しました。

大黒柱を加工する様子…

古い柱なので、虫食いや当時の加工の痕がありましたが、なるべく良い所を残るよう棟梁自ら製材・加工・取り付けまで行いました。
少し虫食いの痕の部分が残りましたが、古材の名残りとして、施主様にも喜んでいただけました。

天井もボードが張られ、いよいよ内部造作が進んでいきます。

階段は部材を組む前に塗装し、ササラ桁をセッティング。
クロスも踏み板を取り付ける前に仕上げます。
踏板には手摺の小柱のほぞを加工、親柱・小柱・手摺の部材で構成しています。

旧家屋で使われていた欄間も、施主様の希望あって新築の計画当初からどこに使うか検討していましたが、最も目立つ場所に装飾を兼ねた吹き抜け手摺に使わせていただきました。

キッチン廻りの収納・パントリーの造作も進み、家電収納の為の配線工事も同時に進めていきます。

造作工事も盛りだくさんだったので、終盤は塗装工事・クロス工事・タイル工事と同時進行し、仕上げ工事も終盤に差し迫っています。

農業を営むM様邸、一見カフェのような外観。
内部も無垢のフロア張りや、以前の家屋の部材を再利用した造作など、施主様の想いを形にした大工の手仕事を感じて頂ける建物です。

施主様のご厚意を頂き、7月11日(土)・7月12日(日) 完成見学会開催が決定致しました。
詳細は追ってこちらの『大工日記』にてお知らせいたします。
引き続き大工日記をご覧ください。