先月に既存の小屋梁のレベルを取り、1ヶ月弱の墨付け・刻み加工の工程を経て、新たな小屋組みが組まれました。

空地に面した入母屋の妻壁から材料を搬入し、組み立てます。

既存の梁にほぞ穴を掘り、小屋束を立てていきます。

元々の屋根は「又首(さす)組」という大きな垂木のような部材で勾配成りに屋根を支えているため、小屋束が無くても成り立つ屋根の構造となっています。

小屋裏に束が無いので、新たな小屋組みも野地板張りまで進めることができました。

これに変わって、新たに組まれる小屋組みは在来工法で一般的に使われる「和小屋組」です。小屋束・母屋の構成で屋根の自重を梁に伝える構造となっています。

急勾配の屋根から緩い勾配の小屋組みなので、既存の小屋組みの下で作業することで、雨天の影響なく作業が進められました。

既存の屋根と干渉する部分は既存屋根の解体後に作業を進めていきます。

雨風が入らないよう養生をして、一日の作業終了です。