金ヶ崎の店舗併用F様邸は外部仮設足場を撤去しました。

この外観を一目見て、建物と窓のスクエアの組み合わせが、モンドリアンのコンポジションの様に見えます。



←抽象画のデザイン有名です







木調の外壁とキンゾクサイディングでモダンな外観ですが、中は無垢の造作が満載です。

住宅部分の造作。
ダイニグ・キッチンの作り付け収納は幅20センチの杉を継いでナチュラルなDIY風に仕上げていきます。

木材の継ぎ方にも大工の技術が隠されているのでご紹介します。

図:代表する継ぎ方の方法

継ぎ目は面と面を突き合わせるのではなく、凹凸を組み合わせています。
(凹んでいる側を雌実、突出している側を雄実と呼びます。)
実を組み合わせることで、乾燥する時季に木材が痩せたとしても、実(サネ)が隙間を塞いでくれます。(痩せた時は目透かしの様になります)

逆に多湿で木が膨張する時季は、突き合わせをギッチリさせると膨らんだ分の歪みが継ぎ目に出てきてしまうので、継ぎ目の突き具合も少しの余裕を持たせてやったり、その絶妙なバランスは大工でないと難しい、そんな継ぎ方なのです。

この技法を使うか使わないかとでは、将来的に使い続けた時の見た目が全然違います。
また、造作の継ぎ方は場所や用途に合わせて適材適所で工法を使い分けています。

ツキ板や挽板またはシート張りのいわゆる既製品のフローリングも、同じ様に実(サネ)で繋いでいます。合板を基材としている為、動きが少ないので隙の心配は無垢ほどではありません。

店舗の造作も全て杉の無垢材。

無垢の木目を活かしたオイル塗装で仕上げます。