先月、佐藤工務店事務所に程近い神社にて、曳家を用いた床下の改修工事を行いました。

古い神楽殿ですが、建物を支える土台・床束がシロアリの餌食になっていました。
原因は、土台が地盤面に半分埋まる形であったこと。
水分を吸い、腐朽が進行、そしてシロアリの温床に…

ぼろぼろになった土台を撤去し基礎の新設を行い、傷んだ床束を交換することに。

建物全体を支える基礎を新設するのと、床を支える束の交換。
これを行うためには、建物を持ち上げなければ工事ができませんので、
大引きから上物をジャッキアップ。

基礎の新設・束の交換など終了した後、建物を下して工事終了です。

こちらは、鉄骨造の建物。
屋根から壁内へ雨水が侵入し、2階を支える鉄骨柱が錆びて腐食が進行していました。

このまま、錆び続けると、鉄骨の強度が落ち危険な状態でした。

神楽殿の曳家のようにはいきませんので、新規の鉄骨柱を建てることに。

既存の柱を残したまま、新規の柱を設置。2階の外壁交換と、1階の柱を外壁で覆いました。

シロアリや雨漏り、いずれも進行すると建物の短寿命化や安全性にも関わりますので、定期的なチェックをすることをおすすめします。
生活する中で、(雨漏りであれば天井のシミ跡など)建物の変化に気づいた際にはご相談頂ければと思います。