天井を支える野縁。(↑写真の井桁組みに施工している部材です)

現場では野縁・透湿気密シート・石膏ボードと直ぐに施工されてしまう為、お施主様でもなかなかお目にかかる機会が少ない下地部材です。
しかしながら、石膏ボードは野縁の通りで留付けられるため、クロスで仕上げる前であれば野縁の存在を確認することは可能です。

佐藤工務店の新築工事では、強度の強いLVL材の野縁を使用しています。

LVLとは単板積層材のこと。
Laminated(ラミネイテッド)・Veneer(ベニア)・Lumber(ランバー)の頭文字をとってLVLと言い、木材の繊維方向を揃えて何層にも重ね合わせたものです。

野縁には杉や赤松などの樹種が多く使用されていますが、一般的な野縁材は乾燥不十分のため時間の経過や住環境の変化により、反りやねじれが発生し、クロス仕上げの表面から野縁の跡が浮き出てくることもあります。

一方LVL材は、木材の欠点を分散・除去した単板を貼り合せたものなので、積層数が増えるほど強度が安定します。また、完全乾燥材なので、施工後の乾燥収縮が起こりにくく反りやねじれが殆ど起こりません。

ちなみに一般的なLVL材のJIS規格は「含水率14%以下」。
佐藤工務店で使用しているLVL材の含水率は10%前後のものなので、収縮による動きがより起こりにくくなっています。

WOOD ONE HP引用

釘やビスの引抜き耐力の強さは身をもって体験しています。
百聞は一見にしかず…
杉・集成材・LVL材に釘を打ち、それぞれ引き抜いた時の様子をご覧ください。

天井が落ちる…なんてことはありませんが、住んでいく中で目に見える(悪い)変化の対策や長く安心で暮らせるよう、見えない部分にも配慮するのが佐藤工務店の家づくりです。

野縁については、特段ご説明していることが少ない為、ご紹介させていただきました。