昨年10月から解体工事が始まった前沢H様邸。
母屋に隣接した納屋を解体し、その部分に新たに住まいを建築します。

宅地の周りは田畑に囲まれた開放的な敷地です。
地盤調査の判定は軟弱地盤のため、地盤改良工事を行いました。

H様邸の改良工法は、天然砕石を地面に詰め込んで形成した石柱で補強する工法です。砕石を10㎝入れる毎にトルクで締め固めながら充填します。セメントなどの固化剤や鋼管を使用しないため、地盤内に人工物が残らないので、ECOな工法です。

上図に記載がありますが、砕石を詰め込んで締め固めたときの穴の壁面の崩壊が心配されますが、締め固めた圧力で砕石と穴の壁面の土が逃げ場を失い地表にひび割れとなって現れました。確実に密度の高い砕石の支持杭ができた証です。

砕石だけを使った柱状改良工法は先述のように締め固めた際に穴の中の壁が壊れない程度の地質に適した工法です。
改良工事に要する費用も安価ではないので、コストと耐久性(安全性)のバランスの取れた工法を各棟ご提案しています。

年内上棟し、瓦屋根を葺いて2020年を迎えました。